雨のしとしとと降り続ける中、3ヶ月ぶりのライブハウス「月見ル君想フ」での演奏でした。
今回はタイトル通り、三味線のみでの島唄ライブ。ということで、共演は朝崎郁恵の愛弟子たち4人です。
独自の活動も続けているタナカアツシ、奈良大介のユニット「マブリ(魂)」、そして、なんとつい先日奄美で映画の撮影をしてきたという徳原大和、常に進化を続ける新原恭子の4色の三味線の音が、島唄の世界にいざないます。
オープニングは、そんな4人の三味線と唄掛けで「朝花」、「一切朝花(ちゅっきゃりあさばな)」を披露。『みなさんと今日出会えたことを喜ぶ』という、感謝を意味する唄を一番にうたうのは、奄美島唄の特徴です。
また、4人での唄掛けによる“うたあしぃび”が繰り広げられ、じっと聴き入る人も。何度も足を運んでくださっている方は、歌詞の意味も理解されて微笑んでいらっしゃいました。
このオープニングの最中、なんと会場の火災報知機がなるというハプニングが。すると奈良大介さん、「火災報知機もびっくりの4人です」と笑いを誘います。この距離感が、奄美の島唄には大切なのです。
そのあとは、マブリのお二人が「いきゃびき」「ショウライ」「はまさき」「千鳥浜(ちぢゅりゃはま)」を披露。
タナカさんの三味線やギターと、奈良さんのジャンベがやさしく響きます。
入れ替わって、徳原大和と新原恭子の2人により、「ホーエラエ〜ムチムレ」「らんかん橋」「長雲節」が演奏されました。
徳原大和は、なんと三味線とティディン(太鼓)を同時に鳴らすという技(?)を披露。
息のあった唄とお囃子で、島唄の本来の姿を見せてくれました。
そして、朝崎郁恵の登場です。
この日は、その曲にあった三味線の音色にあわせてうたいました。
まずは、「いそかな節」「まんこい節」を奈良さんのジャンベ、徳原大和の三味線で。
そして「徳之島節」「長雨切りゃがりゅり」を新原恭子の三味線・お囃子で。
最後にタナカさんと「はんめ取り」「嘉徳なべ加那節」を演奏しました。
「だれが一番(三味線が)上手か、みなさん聴き比べてみてくださいね」という朝崎からの言葉に苦笑する4人でしたが、それぞれの個性ある演奏で、どの曲もいきいきと聴こえましたよ。
また、あまり演奏されることのない島唄が多かったこともあり、会場のみなさんは朝崎の解説に興味津々です。
特に、以前からMCでも登場した“際どい歌詞”の「はんめ取り」の解説では、「あまり歌詞の説明はしません…唄で聴いてくださいね」と言葉を濁す朝崎。会場からは、この日一番笑いがおきていました。
最後は、全員が登場して「豊年節」「六調」!
「みんなで雨を吹き飛ばしましょう!」と、会場も手拍子と踊りで大盛り上がり!みなさん、立ち上がって踊ってくださいました。
鳴り止まない拍手に誘われ、アンコールにはマブリ2人のジャンベとギターで「おぼくり〜ええうみ」を演奏。
さっきの盛り上がりが嘘のように、すーっと静まる会場に、朝崎の声が響いていました。
六調の効果があったのでしょうか、ライブが終わると、雨がすっかり上がっていました。
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