今回は月見ル君想フでも月例会としてではなく、生ピアノが入る10日間、ピアノナイトの第九夜としての出演。奄美島唄とピアノを融合させたアルバム「海美」(現在廃盤)リリースから10年。遂に今年8月にユニバーサルミュージックよりベスト盤リリースが決まり、今回はそのベスト盤を意識した選曲で、名曲からリズムのある曲までたっぷりと聴いていただきました。
10年間の軌跡を振り返るにあたって、無くてはならない曲といえば「おぼくり〜ええうみ」。今回はなんと、開演一曲目にこの曲から始まりました。そして「はまさき」「徳之島節」「よいすら」「千鳥浜」どれもファンの間で人気のある曲が続きます。
「千鳥浜」で盛り上がった後、一旦朝崎は奈良・徳原・新原の三人にステージを渡します。間髪入れずに三人は三味線を持ち、三挺三味線で「朝花」。続いて奈良さんはジンベに持ち替え、徳原・新原の二挺三味線で「すばやど」「いとぅ」。三人で三曲を掛け合いで唄いました。お客さまの手拍子も誘い、唄遊びの雰囲気が会場に漂ってました。
続いて暗転となり、波音が聞こえてくると、江草裕子さんが語り始めます。喜界島塩道に残る伝説が唄になっている「塩道長浜」。こういったストーリーをお客様に分かりやすくお伝えしたいという朝崎の強い思いから、標準語での語りを入れました。語りが終わると衣装替えをした朝崎が登場。ドラマチックな鬼気迫るような緊張感のある「塩道長浜」を黒木さんのピアノで唄いあげました。続いて、あの世への別れを唄った「いきょおれ」、大切な親への尊い気持ちと強い願いの歌詞で唄った「あまぐれ」と、名曲が並びます。この辺りはもう、このピアノナイトの醍醐味とでも言いましょうか、生ピアノで奏でる黒木さんの演奏は、朝崎の唄の持つ力、その真骨頂を示し、この瞬間でしか聴けない世界観を作り出しておりました。
ステージの月も何とも言えない切ない色に変わった所で、今度はレゲエ調のアレンジで「諸鈍長浜」。そして、「稲すり」「豊年〜六調」と会場の皆さんももちろん立ち上がって、みんなで踊りましたよ〜。
〜踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損損〜、
ですものね。
今回、アンコールに選んだ曲は「ふるさと」。初めて来たという若い男の子も、涙が出そうになったと言っておりました。
故郷を思う気持ち。親を思う気持ち。友達を思う気持ち。命を尊ぶ気持ち。長生きを願う気持ち。大切な数々の思い。
島唄に込められた先人達のメッセージをもう一度かみしめたいと思った夜でした。
今回もアリゲティサマリョウタ。またウガミンショロヤ。
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