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朝崎郁恵

レポート

「十九の春を探して」うたに刻まれたもう一つの戦後史

先日、ジャーナリストの川井龍介さんから「嘉義丸のうた」に関する取材をうけました。それが”「十九の春」を探して”という本になり2007年4月26日に発売されます。

川井さんは、朝崎郁恵の唄う「十九の春」に感動し、またこの唄とほとんど同じメロディーで唄われる「嘉義丸のうた」を聴いて、「十九の春」のルーツを探ってみようと思いたったそうです。


取材を進めると炭鉱労働者として虐げられた与論島の人びと、満州に渡り集団自決に追い込まれた開拓団、米兵が闊歩する沖縄のまちに生きた娼婦たちが、このメロディーをくちずさんでいた事実が明らかになりました。
激動する時代に翻弄された庶民の心を支えた名曲は、いったいどこから来たのか?このメロディーに秘められた願いとは?
第三章からなるこの作品の第一章が「嘉義丸のうた」にまつわる内容となっています。
語られざる戦後史を描いたこの作品でみなさんも「十九の春」の謎に迫ってみませんか?

「十九の春」を探して
川井龍介著


講談社刊 2007年4月26日刊行
288頁 定価:本体1700円
【目次より抜粋】
・盲目の鍼灸師と鎮魂歌 ・太平洋戦争と魚雷攻撃 ・62年後の感謝 ・船とともに沈んだ船長 ・うたで慰霊を
ほか

■川井龍介
1956年神奈川県生まれ。慶應大学卒業。毎日新聞記者などを経てフリーに。『これでも終の住処を買いますか』(新潮OH!文庫)、『老いはバカンス ホームは休暇村』(旬報社)など著書多数。NPO連想出版・編集長、インディーズレーベル「波に月レコード」代表。